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つづき 水と緑の守り人

連載2 都筑から全国へ“21世紀の竹文化”発信
日本の竹ファンクラブ

区内の自然を守っている市民の活動を紹介します。全7回。

竹林の保全は味覚狩りや湯治とセットで楽しみながら

 15年ほど前、鳥山公園(中川2丁目)の竹林の竹が伸び放題で真っ暗だったところ、付近の住民が試行錯誤で手入れを行い、見事に美しい竹林によみがえらせました。彼らはその経験を生かし、各地で荒廃している竹林を救いたい、とNPO「日本の竹ファンクラブ」を99年に設立しました。

 プラスチック製品などに押され、生活用品に竹材が使われなくなって久しい昨今。竹林がいつしか邪魔物扱いされるようになりました。発起人で代表の平石真司さんは、「宝の持ち腐れ。上手に利用すればまちの貴重な財産なのに」と残念がります。開発が進んだ今では公園などでしか竹林を見かけないものの、もともと都筑区は竹林が多く、タケノコの産地でもあった土地柄。「竹の素晴らしさを見つめ直した21世紀の竹の活用法を、都筑から全国に発信しています」と胸を張っています。
 会の主な活動は、横浜市内3カ所(都筑、港北、青葉区)と県西部の愛川町、中井町、さらには静岡県伊豆の国市にある竹林を健全な環境に保つこと。地権者と利用契約を結び、代わりに市民が竹林の里親となって定期的に間伐を行っています。遠方地での活動には、タケノコをはじめ味覚狩りや湯治などのイベントが必ずセットで、楽しみながらが基本。活動には会員のほか周辺住民にも参加を呼び掛け、保全の手ほどきも行っています。賛同メンバーは現在約600人ほどで、都合がいい日に自由に参加しています。

竹灯籠で町おこしを!

 ほかにも、ユニークな「竹の学校」を市民向けに開講。「管理コース」「工芸コース」「料理コース」など竹にまつわるたくさんの講座を設け、さまざまな角度から竹の魅力を伝え広めています。全国各地から出前講座を頼まれることも多いそうです。  「見た人をみな竹のファンにしてしまう」と平石さんが断言する「竹灯籠まつり」は、最も力を入れる目玉イベント。夕刻、数千個の竹灯籠に照らされた竹林は幽玄で、息をのむ美しさといいます。横浜国際プールや小机城址市民の森で毎年秋に開催。会場内ではタケノコ料理を竹の器で提供したり、竹ジョッキに竹徳利、竹楽器の演奏と、竹文化を存分に味わえる演出も人気です。竹がさまざまに変身して来場者を楽しませている光景を想像すると、間伐作業にも力が入るそうです。
  会場周辺の中学校美術部員もアートな灯籠を作製してまつりを盛り上げます。「竹灯籠の美しさが評判になり、遠方から足を運んで来てくれれば、地方には絶好の町おこしになる」と、全国にまつりの開催を呼び掛けています。 「活動を続けて今年で10周年。事実、10年間で竹に対する世間の意識は確実に変わりました」と、平石さんはにっこり。「お宝の竹を生かそうと地域の人々が再びつながっていくのを肌で感じます。灯籠まつりが地域を活性化し、ひいては竹林を救うだろうと思っています。」

定例活動/毎週土日と祝日。不定期で火曜日も。おおむね午前10時から午後3時ごろまで。場所は横浜国際プールほか。
本部事務所 TEL(306)9993

毎月の活動はホームページ「日本の竹ファンクラブ」で検索


写真左から●「竹の学校」では、こんなにかわいい門松も作ります●幽玄な世界へいざなう竹灯籠まつり。「文句なしにすばらしい光景です。ホームページで開催日をお知らせしますので、ぜひおいでください」●竹林の定期間伐。「竹の学校」の卒業生が大活躍●現役のサラリーマンでもある代表の平石さん。「現在50〜60代が中心ですが、若い方もお子さん連れで、家族そろってぜひ参加してください。」



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